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【南米ひとり旅】クスコからマチュピチュへ鉄道での行き方 ① ~ ペルーレイルとインカレイル ~

クスコからマチュピチュ村への列車

2019年の11/19~12/6まで、南米のチリとペルーを旅してきました。

今回の旅の目的は、星で有名なアタカマ砂漠、町中がアートのバルパライソ、自然が生み出した秘境マーブルカテドラル、そして空中都市マチュピチュを訪れること。

今回はマチュピチュへ自力で列車で行こうと考えている方向けに、ペルーレイルとインカレイルの発着駅や所要時間、サービス、コスト、チケットの買い方等の情報を自分の体験を踏まえてまとめてみました。

どちらの列車が良いかと言うよりは、『列車の本数が多いからこっちのルートにしよう』とか、『ここに駅があるならホテルはこの近辺にしよう』等、旅の日程を立てる際のヒントや解決策にになれれば嬉しいです。

下記ブログの内容は2019年12月時点での情報となります。

使用している為替レート:
1ソル(PEN)=32円

目次

ペルーレイルとインカレイル

ペルーレイルインカレイルはクスコとマチュピチュ村を結ぶ2大観光列車です。どちらも普通~豪華クラスまで異なる等級の列車を運行しています。

この2つの列車が発着している駅はマチュピチュ駅を含めて現在5カ所。

駅名だけを言ってもそれどこ?となってしまうと思いますので、まずは下記の地図で位置関係も含めながら簡単にみてみましょう。

シンプルにする為に、出発地点はクスコ市内とします。

クスコからマチュピチュ村のレールマップ

列車の発着駅

サンペドロ駅

クスコ市内の中心、アルマス広場から歩いて10分ほど(サンペドロ市場の裏)にある駅。アクセスが抜群に良いのですが、列車の運行数は少ないです。

  • 市内からのアクセス:徒歩(または距離がある場合はタクシー)
  • この駅から発着する鉄道会社:ペルーレイルインカレイル
  • 列車運行期間:5~11月または12月(乾季)
  • マチュピチュ村への所要時間:およそ4時間半
ポロイ駅

駅までは車で移動が必要です。オリャンタイタンボ駅行きのコレクティーボ(乗合バス)で行くことも出来ます。

  • 市内からのアクセス:タクシーまたはコレクティーボ(30分前後)
  • この駅から発着する鉄道会社:ペルーレイルインカレイル
  • 列車運行期間:5~11月または12月(乾季)
  • マチュピチュ村への所要時間:およそ3時間半
ウルバンバ駅

駅までは車で移動が必要です。オリャンタイタンボ駅行きのコレクティーボ(乗合バス)で行くことも出来ます。

  • 市内からのアクセス:タクシーまたはコレクティーボ(1~1時間半前後)
  • この駅から発着する鉄道会社:ペルーレイルのみ
  • 列車運行期間:5~11月または12月(乾季)
  • マチュピチュ村への所要時間:およそ2時間半
オリャンタイタンボ駅

列車の発着本数が最も多い駅。距離的にはクスコ市内からは一番遠いですが、この駅を行き来するタクシーやコレクティーボの数も多いので移動には困りません。

  • 市内からのアクセス:タクシー(1~1時間半)またはコレクティーボ(1時間半~2時間)
  • この駅から発着する鉄道会社:ペルーレイルインカレイル
  • 列車運行期間:通年
  • マチュピチュ村への所要時間:およそ1時間半
マチュピチュ駅

マチュピチュ遺跡に行く際の拠点となるマチュピチュ村(アグアス・カリエンテス)にある駅。遺跡に行くにはこの村から更にバスに乗って行きます。

それぞれの列車の発着駅と運行状況をまとめてみると。。。。

ペルーレイルインカレイル
サンペドロ駅
ポロイ駅
ウルバンバ駅
オリャンタイタンボ駅
マチュピチュ村の駅
〇=通年、△=時期による、✕=無し

オリャンタイタンボ駅とマチュピチュ村発着の列車は年間を通して運行されています。

一方、サンペドロ、ポロイ、ウルバンバ駅では山の地滑りを避ける為、雨期(1~4月)の間は発着が限定的、もしくは無くなります。

上の表からもわかる通り、年間を通して発着時間の選択肢が多くチケットが手に入りやすいのはオリャンタイタンボ駅です。

尚、ポロイ、ウルバンバ、オリャンタイタンボ駅までの移動にかかる費用ですが、コレクティーボの場合はオリャンタイタンボ駅までが10ソル(320円)なのでポロイ、ウルバンバはそれ以下になります。

一方タクシーの場合は乗車時間帯、人数、乗車地点、等で料金が変わる為、一概にいくらという事ができません。ただ、1人で乗ると絶対的に高くなるので、出来れば同じ駅を目指す旅行者と乗り合いしていくのがおすすめです。

インカレイルのウェブサイトによると、タクシー料金の目安が、ポロイ駅までは片道最大30ソル(960円)、オリャンタイタンボ駅までは片道最大100ソル(3,200円)となっています。この金額はかなり早朝の時間帯も含んでいると思うので、実際はそこまでしないはずです。

ここまで読んで、遠い駅まで行くのが面倒くさいな...と思われたり、自力で行くのは不安...と感じられた方には次にご紹介するBimodalサービスを検討してみてもいいかもしれません。

Bimodal サービス

Bimodalとは、『バス+列車』を組み合わせたサービスのことです。各レイル会社が独自に運行/提携している小型バスでクスコ市内からオリャンタイタンボ駅まで連れて行ってもらえます。

すなわち、このサービスが含まれた列車のチケットを購入することで、遠い駅まで自力で行く必要が無くなります。各レイル会社のBimodalのバス乗り場やメリット・デメリットは下記です。

ペルーレイルのBimodalサービス

サービス運行期間:雨期(1~4月)のみ

バスの発着場所はクスコ市内のアルマス広場から徒歩で20分、タクシーで5分ほどの距離にあるワンチャック駅にあります。ペルーレイルのBimodalサービスはバス乗り場が中心街から若干遠いのがネック1日当たりの運行数は多いので、選択しやすいです。

ペルーレイルBimodalバス発着場所の地図はこちら

インカレイルのBimodalサービス

サービス運行期間:通年

バスの発着場所はインカレイルのチケットオフィスで、クスコのアルマス広場からは徒歩で12分ほどの距離にあります。オリャンタイタンボに到着した後はそのまま係員が駅へ誘導してくれ、列車まで案内してくれるので安心。1日当たりの運行数が少なく、時間の選択肢は限られますが、年間を通して運行しているのでコレクティーボやタクシーを利用するのが心配な方にはおすすめです。

インカレイルBimodalバス発着場所の地図はこちら

列車のクラスと料金の目安

ペルーレイルは3種類、インカレイルは4種類のクラスがあります。それぞれのクラスによってサービス内容が異なるので、自分の目的や予算に合わせて選べます。

なお、チケットの金額に関してここでは米ドル(1ドル=107円)でおよその目安を表記してみました。季節、時間、その他の要因で変動する為、実際の金額は各レイル会社のウェブサイトでご確認ください。

(右端の▼をクリックすると各クラスの詳細が見られます)

ペルーレールExpedition (普通列車)< Vistadome < Hiram Bingham(高級列車)

Expeditionの車内はアンデス・アートの絵が描かれており、座席は広く快適で天井にも窓があります。料金に軽食は含まれません(購入は可能、価格は一番安いもので5ソル(160円)から)。また、エンターテイメントはありません。

目安:45~75米ドル(4,815~8,025円)/片道

Vistadomeの内装はExpeditionよりすっきりしていて、側面と天井の窓がより広いです。料金に軽食とドリンクが含まれ、復路ではエンターテイメントやお土産の車内販売もあります。

目安:70~125米ドル(7,490~13,375円)/片道

Hiram Binghamは車内でのフルコースの食事、ファッションショー等のエンターテイメント、マチュピチュ遺跡の入場チケットやマチュピチュ村から遺跡への送迎バス、遺跡でのガイドやベルモンド・サンクチュアリ・ロッジでのアフタヌーンティーまで含まれた、盛りだくさんの内容です。内装も豪華で、ダイニング車両、展望デッキも備わっています。

目安:450~560米ドル(48,150~59,920円)/片道

インカレールVoyage(普通車両) < THE 360°< First Class(高級) < Private(超高級車両)

Voyageは車内の側面と天井に窓があり、座席は広く快適です。ドリンク、スナックが料金に含まれます

目安:45~77米ドル(4,815~8,239円)/片道

THE 360°はVoyageより窓が広くなり、景色を楽しむ為の車両も別途備わっています。料金にはドリンクとランチ・ボックス(お弁当)が含まれ、またWifiやUSBポートが完備されています。

目安:65~86米ドル(6,955~9,202円)/片道

First Classは座席数を減らすことで、より快適なゆとりのある内装になっています。ラウンジや景色を楽しむバルコニーが備わり、アルコール類と共に生演奏も楽しめます。料金にはウェルカムカクテル、アンデスの食材で調理された食事、マチュピチュ村から遺跡への送迎バスが含まれます。(但し、マチュピチュ遺跡の入場は含まれません)

目安:185~205米ドル(19,795~21,935円)/片道

Privateはリクエストがあった時のみ運行する貸し切りの豪華列車です。シャンパンや地元のアルコール類と共に、アンデスの食材で調理された食事が楽しめます。生演奏の他に地元の料理を学ぶクッキングクラスの開催も可能です。マチュピチュ村から遺跡への送迎バスが含まれます。(但し、マチュピチュ遺跡の入場は含まれません)。

目安:リクエストベースの為開示無し

尚、ペルーレイル、インカレイル共に事前の座席指定が出来ません。座席に関しての質問や変更の依頼はチケットを購入してから列車が出発する24時間前までに、メール、あるいは、オンラインチャットで受付けてもらえます。

発車時刻に関して

列車は定刻に発車します。

チケットを購入すると発車時刻の他に、この時間までには駅に来るように、と言う時間が印字されています。

ペルーレイル、インカレイル共に出発の30分前迄には駅にいるようにしましょう。また、Bimodalサービスを使用する場合も同様でバスの出発時刻の20~30分前には乗り場へ。

持ち込み荷物に関して

マチュピチュへ行く場合、荷物の量には注意が必要です。

まず、列車が発着する駅へ移動するまでにコレクティーボやタクシーを利用する際、乗合となる為荷物を収容できるスペースが限られます。

また、各列車の荷物制限はクラスに関わらず下記が適応されます:

ペルーレイル】最大重量5㎏、3辺(縦+横+幅)の和が157㎝以内の荷物を1人1個まで

インカレイル】最大重量8㎏、3辺(縦+横+幅)の和が118㎝以内の荷物を1人1個まで

駅で荷物を預かってくれるサービスもありますが、自分が泊まった宿で保管してもらうことも可能です。

自分が泊まる宿で荷物を預かってもらえるか、有料・無料か、等、事前に確認しておくと安心ですね。

クスコにはマチュピチュに行っている間荷物を預かってくれる宿が多く、戻って来て荷物を引き取ったら次の場所に移動して行く人も沢山います。

私は宿を変えるのが面倒だったこともあり、マチュピチュ旅行(2泊3日)の前後は1泊ずつ同じ宿(クスコ市内)に泊まりました。

マチュピチュ村へ持って行ったのは、現金やパスポート等の貴重品、パジャマ、1日分の着替え、洗面用具のみです。

鍵のかかる部屋に荷物を保管してもらえたのでとても安心でした。何より少ない荷物での移動は想像以上に快適です!

荷物を預かってくれたクスコの宿に関してはこちらからどうぞ☟

次回、クスコからマチュピチュへ鉄道での行き方②では、一番利用されることが多いオリャンタイタンボ駅への行き方をご紹介したいと思います。

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