引越し荷物が少ないと引越し業者か郵便局のどちらを利用するか迷う方も多いのではないでしょうか。
今回、米国から日本へ引っ越す際の荷物が大き目の段ボール4箱のみだった私が最終的に選んだのが米国日通の『シーパック』でした。
その理由は大きく分けて下記の3つ。
- 荷物を取りに来てもらえる
- コストが抑えられる
- 安心感が違う
小規模な海外引越で少しでも労力とコストを抑えたいという方の参考になれば幸いです。
このブログはこんな方におすすめです
米国から日本に引っ越す際に:
- 荷物は段ボール箱のみで箱数が少ない(*箱の大きさと重量の規定に関しては本文参照)
- コストをできるだけ抑えたい
- 荷物は取りに来てもらいたい
- 日本に荷物が届くのはゆっくり(2~3ヵ月後)で構わない
- 何か問題が発生した際に確実に対応してもらいたい
日通シーパックを選んだ理由
本題に入る前に、引越しが決まってから私が最初に持ち帰ろうと思った荷物とその見積もりについて参考までにシェアしたいと思います。
一番最初に持ち帰ろうと思っていた荷物はこちらです☟
- タンス(高さ98㎝x幅81㎝x奥行42㎝)1つ
- スタンド(高さ約160㎝、土台が26㎝ほど)1つ
- 大箱(縦、横、奥行3辺の合計が145㎝)5箱
- 小箱(縦、横、奥行3辺の合計が112㎝)2箱
見積もりは日系大手のクロネコヤマトと日通それぞれにお願いしました。
そして出てきた見積もりはと言うと、
両社とも船便で2,800ドル+保険料...lol
引越しは家具が少しでもあると値段が跳ね上がります。
船便でこの金額はさすがに予算をオーバーしすぎてたので、ムービングセールと断捨離でモノを減らすことを決意。
そして荷物を減らした後、最終的に日本へ送ったのがこちら☟
- 大箱(縦、横、奥行3辺の合計が140㎝、重量25㎏以内)4箱
日通のシーパック(船便)利用で保険料を含めて合計563ドルでした。
①荷物を取りに来てもらえる
郵便局と引越し業者を比べた時に一番の決め手となったのがこの『荷物の引取り』をしてもらえることです。
特に日通の場合はひと箱から取り扱ってくれる上に、引取り作業は基本サービスとして料金に含まれています。
但し、エレベーターの無いアパートの場合は追加料金が発生する可能性があるので要確認ニャ。
私は車の運転はしないので足が無く、1人で一度に運べる荷物の量も限られました。
個人差はありますが、大概引越し荷物はひと箱が15㎏前後の重さになります。
友達に手伝ってもらうとしても荷物を運ぶ労力と時間、そして車を頼んだ場合は交通費が掛かってくることも考えると郵便局へ持ち込むのはマイナス面の方が大きいと考えました。
自分で荷物のパッキングをしたり書類の作成をするのも結構時間がかかるので、そういう意味でも自宅まで荷物を取りに来ててもらえるのはストレスフリーでとにかく体が楽です。
ちなみに日通へ引取りをお願いする際の注意点としては:
- 荷物のピックアップは平日のみ(週末の対応が無い)
- 繁忙期は『シーパック』の取り扱いが無くなる
ちなみに2021年の繁忙期は3月15日~4月2日と6月14日~7月2日でした。
②コストが抑えられる
郵便局(USPS)
一般的には引越し業者より郵便局(USPS)を利用したほうが送料が安いと言われています。
が、米国の郵便局で取り扱っていた船便が2008年に終了し、以前の様に格安で日本へ荷物を送ることは出来なくなってしまいました。
米国の郵便局から出せるのは航空便だけニャ
更に2020年にコロナが発生して以来、他の配送会社と同様に郵便局の料金も値上が続いています。
参考までに2021年5月時点にPriority Mail Internationalで 米国から日本へ 送った場合の金額を調べてみました。
重量 | 金額 |
22lbs (10kg) | $139.60 |
33lbs (15kg) | $183.05 |
55lbs (25kg) | $269.95 |
Priority Mail Internationalで送れる最大の箱の大きさは箱3辺(縦、横、奥行)の合計が108インチ(274㎝)以内、重量は66Lb(30Kg)です。
他にExpressサービスもありますが、料金は20~40%ほど高くなります。
ちなみにこの金額を調べるのに参照したサイトは下記の2つです。
日通(シーパック)
一方、日通のシーパックは名前の通り船便です。
USPSと同様に箱数のミニマムは無く、1箱から受付けてくれます。
箱の大きさは箱3辺(縦、横、奥行)の合計が140㎝以内、重量は25Kg(55Lb)以内に収まっていることが条件です。
料金は州によって異なりますが、ひと箱当たり120~160ドルの範囲。
直接支店へ持ち込めばひと箱につき更に20ドル安くなるのだそう。
例えば、東海岸のアトランタから日本は120ドル/箱(持ち込みだと100ドル/箱)、ニューヨークから日本は140ドル/箱(持ち込みだと120ドル/箱)、という具合です。
この日通のシーパックの料金には輸送サービスの他に、荷物の引取り作業と1,000ドルまでの保険が含まれます。
免税範囲を超えた場合や、荷物の保管料が発生した場合等は追加料金が発生してきます。料金に含まれているものと含まれていないものに関しては日通のウェブサイトをご確認ください。
ひと箱毎の梱包内容の金額が1,000ドルを超えなければ1箱140ドルで済むので金額が判りやすく安心です。
万が一、梱包内容が1,000ドルを超えても、追加されるのは100ドルにつき0.2%の保険料のみ。すなわち100ドル毎に20セントの保険料が加算されていきます。
例えば:
<ケース1>
1箱目800ドル、2箱目650ドル、3箱目980ドルの場合
梱包内容の金額がそれぞれ1,000ドル以内なので追加保険料は無く420ドル(=$140/箱x3箱)が代金になります。
<ケース2>
1箱目800ドル、2箱目1,230ドル、3箱目1,480ドルの場合
1箱目:1,000ドル以内なので追加保険料無し
2箱目:230ドル超えた分の保険➡300x0.002=0.6ドル
3箱目:480ドル超えた分の保険➡500x0.002=1ドル
*追加保険料を計算する際に端数は切上げられることに注意(230➡300ドル、480➡500ドルとなる)
合計1.60ドルが3箱の代金に加算されて合計421.60ドル(=$140/箱x3箱+追加保険料$1.60)です。
実際に利用してみてこの保険料はかなり良心的でした。
引越し業者はひと箱から送れる航空便も取り扱っているけど、その場合燃料サーチャージが別料金になっているプランもあるから注意してニャ。
③安心感が違う
万が一郵送途中に問題が起こって荷物を失ってしまうとしても、確実にコンタクトできて対応してもらえるという安心感は日本の会社ならではないかと思います。
私が米国から日本へ荷物を送ったのはコロナ禍で多くの配達に遅れが出ていた時期です。通常は2-3日で届くローカルの手紙さえ長いものだと1カ月以上かかっていたので、その中で引越し荷物を郵便局から送るのはやはり気が引けました。
万が一、紛失等の問題があった場合、郵便局だと解決するまでにかなりの時間を要す可能性もあります。
持ち帰る荷物を決めて、パッキングをして、書類を作成して、と、引っ越し作業はハードです。
引越し作業をしていく中で日通の方の的確で心地良い対応には度々救われました。荷物を実際に日本で受け取るまでも、何かあれば確実にコンタクトできることが判っているのは精神的にも楽です。
尚、日通のシーパックで米国から日本へ荷物を出してから届くまでの所要日数はおよそ75~85日だそうです。
日本での税関検査が終了すると日通から連絡が来ます。
私の場合、米国で荷物の引取りをしてもらってから税関検査が終了するまでに丁度75日間かかりました。
そこから1週間前後で荷物が配達されます。
まとめ
最後に、上記をざっくりと表にまとめてみました。
郵便局(Priority Mail) | 日通(シーパック) | |
---|---|---|
荷物の持ち込み | 〇 | 〇 |
荷物の引取り | X | 〇 |
1箱当たりの料金(*1) | $140~270 (重量によって異なる) | $120~160 (州によって異なる) |
保険 | 料金に含まれない (上限あり) | 千ドルまで料金に含まれる (千ドルを超えると100ドルにつき0.2%) |
郵送方法 | 航空便 | 船便 |
(*1)1箱当たりの料金は箱3辺(縦、横、奥行)の合計が140㎝、重量は10~25Kg(22~55Lb)までを想定しています。
箱だけの小規模なお引越しの場合、時間は掛かっても労力とコストを抑え 、ひと箱から安心してお任せできる日通のシーパックは断然おすすめです。
お引越しの際はぜひチェックしてみてくださいね♪