2019年の11/19~12/6まで、南米のチリとペルーを旅してきました。
今回の旅の目的は、星で有名なアタカマ砂漠、町中がアートのバルパライソ、自然が生み出した秘境マーブルカテドラル、そして空中都市マチュピチュを訪れること。
今回パタゴニアを南下するルートでマーブルカテドラルへ行ってきました。
マーブルカテドラルは秘境と呼ばれるだけあって、旅の計画を立てるのも、実際に行くのも簡単ではありません。
このブログではチリのサンティアゴからマーブルカテドラルへの行き方と合わせて、日程を組む時に押さえるべき3つのポイントと実際にどんな日程で移動したのかをシェアしたいと思います。
下記ブログの内容は2019年11月時点での情報となります。
使用している為替レート:
1チリペソ(CLP)=0.14円
マーブルカテドラルへの道のり
どこにあるの?
マーブルカテドラルはチリ南部の『パタゴニア』と呼ばれる地域にあり、チリとアルゼンチンにまたがるへネラル・カレーラ湖(Lago General Carrera)のチリ側にあります。
マーブルカテドラル自体は、大理石の岩が湖水による浸食で長い年月をかけて創られた、世界で最も美しいと言われる洞窟です。
チリ側からはトランキーロ(正式名称:プエルト・リオ・トランキーロ=Puerto Rio Tranquilo)の町からボートでアクセスします。
旅程を考える際に押さえておきたい3つのポイント
- ポイント①:トランキーロ行きのバスの発着地点はバルマセダ空港から1時間ほど北上したコジャイケ(Coyhaique)の町にある
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すなわち、マーブルカテドラルへ行くには、
<往路>バルマセダ空港 ➡ コジャイケ ➡トランキーロ
<復路>トランキーロ➡コジャイケ➡バルマセダ空港
と、往復共にコジャイケを経由しなければなりません。バルマセダ空港からトランキーロに直接行くバスはありません。 - ポイント②:コジャイケ⇔トランキーロ(片道約5時間)を運行するバスは午前中に出発する
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どちらの方面に行くにも、午前発・午後着となるので、最低でも往路はコジャイケで1泊、復路はトランキーロで1泊は必要です。
- ポイント③:パタゴニア地方は天候がとても変わりやすい
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マーブルカテドラルは水の色が大理石に反射することで青く見えます。その為、天候が悪かったり、太陽の光が弱いと青く見えない場合もありえます。
実際の旅の日程
上記3つのポイントを踏まえながら、マーブルカテドラルへ行く為に立てたプランが下記です。
- 飛行機と宿は出発する2カ月前にオンラインで予約。
- バスはいずれも現地手配。行ってみるまでは判らなかったバスの時刻と実際の到着時間は赤文字で追加しました。
11/26(火)往路 |
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サンティアゴ空港(9:25am発) |
バルマセダ空港 (11:40am着) |
バルマセダ空港 (適時発車) |
⇩乗合バス(約1時間) |
コジャイケ (13:00pm着) (1泊) |
コジャイケで長距離バスのチケットを買いに行く時間を確保する為、バルマセダ空港には午前中に到着するように飛行機を取りました。バルマセダ空港からコジャイケ行きの乗合バスは、飛行機の到着時間に合わせてバス会社がスタンバイしていて、乗客が集まり次第発車します。
11/27(水)往路 |
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コジャイケ(9:00am発) |
⇩長距離バス(約5時間) |
トランキーロ (13:20pm着) (2泊) |
コジャイケからトランキーロへ向かうバスは座席が決まっていました。発車時刻の15~30分前にはバスターミナルに到着するようにして、あとは乗車するだけです。トランキーロの滞在日数は、天候が悪かった場合を考えて2泊にしました。
11/29(金)復路 |
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トランキーロ(8:15am発) |
⇩長距離バス(約5時間) |
コジャイケ(12:40pm着) |
コジャイケ(13:00pm発) |
⇩ローカルバス(約1時間) |
バルマセダ空港(14:05着) |
バルマセダ空港(17:10発) |
旅程を練る段階で一番悩んだのが、トランキーロから戻ってきた当日の飛行機の出発時間です。
バルマセダ空港からサンティアゴ経由でリマへ飛ぶ飛行機だったのですが、予約する段階では出発時間に間に合うかどうかまったく読めない状態でした。
トランキーロからコジャイケ行きのバスは、朝の8:15、9:00、11:00、にあると言われています。しかし、必ずしも運行されるとは限らず、乗客が多い場合は乗れないケースもあるとのこと。また、道路の封鎖やアクシデントが起こればバスが大幅に遅れることも考えられます。
かなり悩んだ結果、飛行機の出発時間は出来るだけ遅い夕方の時間を選びました。
移動の当日は『バスに乗れるかな?』、『コジャイケで乗換が上手くいくかな?』、『飛行機に間に合うかな?』と不安で超ドキドキ。
トランキーロからコジャイケ行きのバスは座席が決まっていなかったので、出発時間の30分以上前には乗り場で待つようにしました。
結果的にコジャイケに戻るバスとバルマセダ空港に向かうバスが両方とも、スムーズで乗り換えのタイミングもばっちり合い、飛行機に問題なく乗ることが出来ました。
旅程を立てる上で、時間的に無理そうな場合は復路でコジャイケにもう1泊するのも手だと思います。
バルマセダ空港からコジャイケの町へ
(バルマセダ空港に関しては、次回のブログ ”いざ、マーブルカテドラルへ②”に書いています)
空港からコジャイケの町までの所要時間は約1時間。
移動手段はタクシー、レンタカー、乗合バス、ローカルバスがあります。
一番安いのはローカルバスですが、運航スケジュールや頻度がよく判らない為、空港から宿まで連れて行ってくれる乗合バスがおススメです。
乗合バスのカウンターはバゲージクレームの前に4社ほどが並んでいます。飛行機が到着して乗客が降りてくると、係員が一斉にカウンターから身を乗り出して客引をしていました。
どの会社もコジャイケまでの値段は一律の5,000チリペソ(700円)。
外に出ると、バス会社の係員がチケットを見ながら『この車だよ』と誘導してくれるので、宿の名前を伝えて乗り込みます。バスは大型のバンで普通に綺麗でした。開いている席に自由に座れます。お客が15人ほど乗った所で出発。
乗り合いバスの支払は自分が泊まる宿に着く降車時でOK(チリペソの現金を用意しておきましょう)。
空港に到着した時はバシャバシャの雨模様だったのが、バスで移動している間にどんどん晴れていきました。
町に入るまでは、アウストラル街道(Carretera Austral) と言う有名な道を通って行きます。これぞパタゴニア!と言わんばかりの生命力に溢れて、どこまでも広がる大自然の美しさは感動的でした!明日もまたこの道を行くのだと思うとワクワク(^^)です。