限られた時間の中でしなければならないことが沢山ある海外からの引っ越し。
その中で恐らくだれもが一番頭を悩ますことになるのが『モノ』の処分ではないでしょうか。
今回は手数料のかからない米国の売買サイトとその注意点に関して綴ってみました。
効率よくモノを減らしながら売り上げを挙げるポイントは:
- 売買サイトは最低でも2つ利用する
- 委託販売・寄付を受け付けているショップやイベントを利用する
この2つを組み合わせることで今回引っ越し費用を超える売り上げを達成できたので、何かのヒントになれば幸いです。
オンラインでのムービングセール
米国での個人売買の方法は様々ですが、今回は販売手数料がかからないMixb, Sale-N-Buy、そしてCraigslistの3つを利用しました。
その中でも問い合わせや購入希望がくる確率がダントツで高かったのがMixbで、その割合を数字にしてみると下記のような感じです。
- Mixb 80%
- Craigslist 15%
- Sale-N-Buy 5%
MixbとSale-n-Buy
日本人向けのムービングセールを行う際に多くの人に利用されているのがMixbとSale-N-Buy。
Mixbは日系の海外居住者向けクラシファイドコミュニティサイト、Sale-N-Buyは不用品売買の為の日系コミュニティサイトです。どちらも無料で登録・利用ができます。
Mixbは個人売買の他にもアパートの賃貸情報や求人情報が常に更新されているので、多くの人の目にとまりやすいのが利点です。ただし載せられる写真は1投稿につき3枚まで。売るアイテムが少ない場合は良いのですがムービングセールの様に一度に複数のモノを売りたい場合は少し不便です。
一方、Sale-N-Buyは自分のマーケット(=個人のページ)を持つことが出来ます。かなりの数の写真をアップロードすることも可能です(枚数制限の有無は不明)。売れたら『Sold out』と表示出来るなど、便利な機能が付いているのもポイント。しかし売買のみが目的となるのでMixbと比べると直接サイトを訪れる人は限られます。
そんな訳で、Sale-N-Buyには売りたいモノをアップロードして、Mixbにはそのリンクを貼って告知すると広く見てもらえます。
売りたいアイテムをサイトにのせる際に実際に記載した事項は:
- 商品名(+ブランド名)
- 写真
- サイズ
- 色
- 状態
- 使用年数
- タバコやペットの有無
- 引き渡し場所
- 郵送対応の可否
- アイテムに関わるちょっとしたエピソード、等
モノによっては購入時の金額を開示したり、変わった使い方があれば『こんな風にも使用できます!』という例を実際の写真を添えて掲載するのも手です。
また、日本人以外が閲覧している場合もあるので、少し手間ですが日本語と英語両方で載せておくのもおすすめ。私の場合は現地の知り合いにSale-N-Buyのリンクのシェアをお願いしたので英語の詳細も併記したところ、大小合わせて17品目購入してくれたローカルの方がいました。
この2つのサイトの利用者はほぼ日本人であることから、比較的安心してやり取りできます。
しかし、全く問題が起きない保証は無いのでむやみに個人情報を渡さないコト、現金で受取ったらその場で相手と一緒に金額を確認するコト、等、基本的な注意は必要です。
私自身も受け取った封筒の中身を後から確認したらはいっていた現金が少なかった...というハプニングが実際に起こりました。
同じ日本人でも色んな人が居るニャ。
Craigslistに投稿する場合の注意点
米国で有名なコミュニティサイトと言えばCraigslist。
毎月20億ページビューを超えるアクセスがあり、毎月8000万件以上の広告が投稿されている。クラシファイドを扱うどの分野においても最大手であり、毎月200万件以上の求人広告が登録される世界最大手の求人サイトの一つでもある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Craigslist
ものすごい数の人が閲覧しているので、売りたいモノを掲載すれば人目に付く確率はあがりますが、怪しい人からコンタクトされる率も上がります。
掲載する時は住所はぼかしてのせる(〇〇Streetと△△Avenueの角の辺り、等としておく)、電話やE-mailアドレスは載せないのが基本です。
実際にやってみたところ、思っていた以上に反応があり家具や収納ケース、ヨガマット等が売れました。
若干不便かもしれませんが問い合わせの対応から引き渡しまでE-mailのみでも十分やり取りは可能です。
購入希望や問い合わせの中にはアイテムに言及せずに 『Are you original owner?』等の唐突な質問をしてきたり、意味の分からない(文章になっていない)メッセージが送られてくるコトもあります。その場合こちらから返信をしても大抵そこで返信が途切れるか、小切手を送るからと言って個人情報を要求してくることが多いです。
特に小切手での支払いを提案してくる相手に対しては絶対に個人情報を渡さない様に注意してください。
今はPaypal, Venmo, Zilla等を使用すれば送金が即完了します。送金アプリを利用しない人でも銀行口座を持っていればオンラインアカウントを使って何かしらの送金方法で対応が出来るはずなのです。
購入希望が届くと嬉しくて気が緩みがちになるから気を付けてニャ!
また、自宅までピックアップに来てもらう場合は、人目や車の行き来がある屋外で引き渡すのがベターです。もし家に上がってもらう必要のある大型の家具などの場合は、相手が男性・女性に限らず玄関は開けたまま対応する、友達やパートナーに一緒にいてもらう、等、常に用心することは忘れずに!
その他
買取をしてもらう
自分で売るのが面倒な場合は、買取をしてくれるリサイクルショップを利用するのも手。その場合、査定額は買取店の販売価格の25%前後としている所が多い様です。
米国でも展開している日系のリサイクルショップと言えばBookoff と2nd STREET。
”where can I sell my clothes”で検索すると米系の宅配買取やリサイクルショップも色々出てきます。
ただ、このコロナ禍で断捨離する人が多くなり、リサイクルショップではモノが溢れて査定金額は低くなっているようです。
寄付する
米国には手放すことさえ決心できれば不用品を無料で引き取ってくれるサルベーションアーミーのような場所があらゆるところにあります。
寄付の方法もとても簡単。
ドネーションを受け付けている場所(教会、慈善団体、スリフトショップ、等)をオンラインで探して、寄付するモノを紙袋やビニール袋にまとめて持ち込めばよいだけです。品数が多ければ引取りに来てくれるところもあります。
私は自宅から徒歩圏内にあるサルベーションアーミーをよく利用していました。施設が開いている時間なら自分の都合の良い時間にモノを置きに行かれるので便利です。
居住区のニュースをチェックしてみる
自分の住んでいる地域のイベントやニュースも確認してみるといいかもしれません。
特に気候が良くなってくると、地域毎に電気機器のリサイクルがあったり、ボーイ/ガールスカウトによるリサイクルイベントが行われていたりします。
私の場合はちょっと特殊で、ムービングセールをしていた時期に近所のアパートメントビルで比較的規模の大きな火災が発生するというハプニングがありました。丁度その情報をキャッチした翌日にドネーションの募集が行われたのでリネン類や新品の洋服の多くはこちらに寄付する流れになったのです。
このような災害は起こらないほうがもちろんよいのですが、本当に必要とされているところへ直接物資を届けることができた事は今思い返してもよかったなと思ってます。
住んでいる地域のニュースを日頃からチェックすることの大切さに気づかされた出来事でした。
『One man’s trash is another man’s treasure』と言う言葉があるように、人の価値観はそれぞれ。自分では不要なモノでも他人にとっては必要なモノかもしれません。
上記の方法はどれもムービングセールだけでなく、普段から断捨離をしたい時にもおすすめですので、ぜひ試してみてください♪